Sweet Home.
大切な家づくりのために


|
「狭いながらも楽しい我が家」「ひとつ屋根の下」「ホーム・スイート・ホーム」・・。私たちが「家」と言うとき、そこには心を和ませるあたたかい感情が流れています。家ははるか昔から、単なる容れ物ではなく、人が一番素顔をさらけだし、やすらげる場所であり続けてきました。
そんな大切な家をつくる仕事が、いつしか「住宅産業」と呼ばれるようになり、私たちはものを「買う」感覚で家を建てるようになりました。でも、本当にそれでいいと皆さん思っているのでしょうか。
「そんなはずはない。みんなもっと心の通った、あたたかい方法で家を建てたいと思っているに決まっている」。
私たちはそう考えました。そして私たち自身がもう一度原点に立ちかえり、家づくりを考えることにしました。そしてたどりついたのが『健康』というキーワードです。

この3つの要素をきちんと実現できれば、きっと幸せな家ができる。いま私たちはそう確信しています。 私たちが考える「家づくりに重要な3つの健康」についての話。どうかしばらくの間、おつきあいください。
|
|
住む人の健康


|
「健康は何ものにも代えがたい宝」だと、よく言われます。「身体さえ丈夫ならなんとかなる」。これもよく耳にする言葉です。ところが、その健康を維持し、明日への活力を養うべき場所である住まいが、病気の温床となった出来事がありました。そう、シックハウス症候群です。大きな社会問題になったこともあって、今日では様々な改善がなされていますが、本来は決してあってはならないことでした。
そして、 そのことで一番深い傷を負ったのは 住む人の「心」だったと、 私たちは考えています。
有害物質を含んだ建材や家具。クロス、接着剤。直接的な身体への影響はもちろん重大なことですが、むしろじわじわと心を傷つけたのは、安心安全と思っていたのに、そうではなかったという事実ではないでしょうか。健康で住み心地のいい暮らしができるはずだと思っていた信頼が裏切られたのです。
私たちがめざすのは、 つくり手が、本当に住む人の幸せを願って、 楽しみながら建てる家です。
住む人が喜んで、幸せになることを念頭に資建材を選び、つくり手は胸を張って仕事をします。自分自身の健康にも配慮し、ものづくりする環境自体をよくすることも大切だと私たちは考えています。
|
住まいの健康



|
建物の健康をどう守るか、 これはズバリ「人」に尽きます。
まず、設計士の水準が低ければ構造のしっかりした健康な家は建てられません。また、家族の夢を叶えてくれるアイデアにあふれたデザインも出てこないでしょう。
次に大工さん。
ちゃんと「後ろを振り向く」のが いい大工さんです。
どんな人間にも失敗はつきもの。だから慢心しないで「ボルトはちゃんと締まっているか」「釘はきちんと打ったか」などをひとつひとつ確認して前に進むことが大切です。
技術は日進月歩。だから昔の経験だけに頼っている大工さんはついてこられません。私たちは労災や技術に関する研修会を常に開き、現場の意識向上に努めています。
そしてもうひとつ。私たちは100年後も建物が健康であるために、いま、昔からの工法に再チャレンジしようとしています。
それは寺院建築などに用いられる 大断面工法です。
簡単に言うと、太い柱と太い梁を使うことによって構造を堅固なものにすると同時に、広い間取りを可能にする工法。これまで材料となる木を、いかに乾燥させるかが問題でしたが、それもすぐれた乾燥機が登場して可能になりました。これからの東建ハウジングの家づくりへの考え方を代表するもののひとつとして、大事に育てていきたいと思っています。

|
地域の健康
人は独りでは生きられないし、家族だけでも生きられないのです。
建物が丈夫で、住む人も幸せ。でもその幸せの中に「ご近所とも仲良く」というのが含まれていないと、人ってなかなか本当の幸せを得られませんよね。当たり前のことですが、そこで大切なのが、地域との調和。
「自分のところだけよければいい」という建て方では、不協和音がおきてしまいますし、街並みだって美しくありません。
私たちは、おこがましいようですが、そんな風に地域のことを考えてみなさんが家づくりをしてくださるように、少しずつでも私たちの考えをお伝えしていきたいと思っています。お客様の後ろには、必ずお住まいの地域があります。家を建てることをきっかけに、わが町を見直したり、おつきあいの幅が広がれば素敵ではありませんか!私たちがそんなお役に少しでも立てれば幸せです。
「地域の健康に貢献する」。
町に根ざして長年やってきた、小さな工務店の使命かな、と思っています。